最終更新:2026-07-20
📚 この記事は、警察庁・各都道府県警察・e-Govの法令など公的な一次情報にもとづき、航路編集部が内容を確認しています。
「古物商を取ろう」と考えるとき、実はその前に決めておきたいのが「何を扱うか」です。扱う品目が決まれば、申請で選ぶ区分も、仕入れ先も、そして気をつけるべき法律も、自然と定まってきます。逆にここが曖昧なままだと、準備の方向が定まりません。このページでは、需要の大きい14のジャンルについて、それぞれの始め方を品目別にまとめています。
品目を決めると、区分・仕入れ・法律が決まる
同じ「中古品を売買する事業」でも、扱うジャンルによって性格は大きく変わります。カメラや楽器のようにネットや海外で売りやすいもの、金・貴金属や美術品のように真贋と信頼が最優先になるもの、農機具・建機のように大型で所有権の確認が重要になるもの——。それぞれに、古物営業法の区分だけでなく、ワシントン条約・犯罪収益移転防止法・文化財保護法・電気用品安全法といった別の法律が関わってくる場合があります。まずは自分が「好きで詳しいジャンル」を軸に、下の品目別ガイドを読んでみてください。
品目から選ぶ(14ジャンル)
詳しいジャンルがある方は、そこから読み進めるのがおすすめです。それぞれ、該当する区分・仕入れの考え方・そのジャンルならではの注意点をまとめています。
中古カメラ・レンズ販売の始め方
オールドレンズや国産機は海外需要も。状態の見極めと販路。
時計・宝飾品類中古時計・ブランド時計販売の始め方
真贋と本人確認が要。高額品ならではの注意点を整理。
道具類レトロゲーム・トレカ販売の始め方
ゲームソフトは1万円未満でも記録が必要。真贋対策も。
機械工具類中古農機具・建設機械販売の始め方
所有権の確認と海外需要。大型ならではの実務。
機械工具類・事務機器類中古家電・パソコン販売の始め方
PSE・データ消去・2025年改正の本人確認まで。
時計・宝飾品類ほか金・貴金属の買取を始めるには
犯収法の本人確認も重なる、信頼が命の分野。
道具類中古楽器販売の始め方
ワシントン条約(象牙・ローズウッド)に注意。
美術品類骨董品・美術品の売買を始めるには
真贋と文化財保護法。審美眼と信頼の世界。
書籍古本・書籍販売(せどり)の始め方
「書籍」区分。1万円未満でも記録が必要な例外品目。
自転車類中古自転車販売の始め方
防犯登録の抹消確認が要。1万円以下でも本人確認。
道具類フィギュア・ホビー・プラモの始め方
限定品と真贋(偽造品)対策。トレカは別記事。
皮革・ゴム製品類中古スニーカー転売の始め方
靴は皮革・ゴム製品類。偽物対策と相場変動。
皮革・ゴム製品類ブランドバッグ・財布の中古販売
高額品の真贋と本人確認。商標法にも注意。
衣類古着・衣類の販売の始め方
衣類区分。ブランド古着の真贋とシーズン仕入れ。
ジャンルを問わず共通する3つのポイント
どの品目を選んでも、古物商として共通して押さえておきたい点があります。
- 区分は複数選べる。扱う品目が複数の区分にまたがるなら、申請時にまとめて取っておくと、後から扱いが広がっても慌てずに済みます。
- 1万円未満でも記録・本人確認が必要な例外品目がある。家庭用ゲームソフト・CD/DVD等・書籍・バイク(部品を含む)は、取引額が1万円未満でも古物台帳への記録と本人確認が求められます。さらに2025年10月の改正で、金属盗対策としてエアコン室外機・電気温水機器のヒートポンプ(室外機)・電線・金属製グレーチングなどが、1万円未満でも本人確認が必要な品目に加わりました。
- 本人確認・記録・不正品の申告は全ジャンル共通の義務。古物台帳の保存は最終記載日から3年間です。詳しくは古物台帳とプレートで解説しています。
よくある質問
複数のジャンルをまとめて扱えますか?
扱えます。古物営業法の13区分から、扱う区分を複数選んで申請できます。「主として取り扱う区分」を1つ決めたうえで、関連するほかの区分もあわせて申請しておくと、後から取扱品目が広がったときに変更の手間を減らせます。
どのジャンルが一番もうかりますか?
相場や市況は時期によって大きく変わるため、当サイトでは「このジャンルが確実に稼げる」といった断定はしていません。長く続けるうえでは、利益率よりも、自分が好きで知識のあるジャンルを軸にするほうが、真贋の見極めや相場観が身につきやすく、結果的に強みになりやすいと考えています。
品目によって手続きは変わりますか?
古物商許可そのものの手続き(手数料19,000円、審査約40日、申請先は営業所を管轄する警察署の生活安全課)は、どのジャンルでも共通です。変わるのは、選ぶ区分と、古物営業法以外に追加で関わる法律(貴金属の犯収法、楽器・美術品の輸出規制、家電のPSEなど)の部分です。
まだ扱うジャンルを決めていません。どう選べばよいですか?
まずは自分が詳しく、仕入れ先の当てがあるジャンルから考えるのがおすすめです。そのうえで、ネットや海外で売りやすいか、真贋の壁が高くないか、追加の規制が重くないかを見比べてみてください。各品目の記事に、その判断材料をまとめています。
扱う品目が見えてきたら、申請の準備へ
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