最終更新:2026-07-15
このサイト「航路」は、外注する予算も専属のエンジニアもいない中、一人で運営しています。それでも記事18本・診断ツール・アフィリエイト提携・サーバーへの反映まで一通り回せているのは、Claudeという生成AIを「もう一人のスタッフ」として使っているからです。Claude・ChatGPT・Geminiの違いを知らない方向けに、実際に何をやってもらったのか、包み隠さず紹介します。
今日、実際にやってもらったこと
きっかけは「サイトの引き継ぎメモをアップロードして、現状を確認してほしい」という一言でした。そこから実際に進んだのは、次のような流れです。
ローカルファイルと記録の整合性チェック
運営メモに書かれた内容(記事数、アフィリエイト提携先の割り当て)と、実際のサイトファイルの中身を照らし合わせてもらったところ、「承認待ちのはずの提携先なのに、リンクを差し込む場所がそもそも記事に存在しない」という抜け漏れを発見してくれました。
Gmailの中身を確認
「メールが来ているはずなので確認して」と伝えると、受信トレイを検索し、A8.net(アフィリエイトサービス)から届いていた提携承認メールを3件見つけ出しました。件名を一件ずつ目で追う手間が省けます。
ブラウザを操作して提携リンクを取得
A8.netへのログインはID・パスワードの入力が必要なため、そこは自分で行いました。ログイン後の作業(該当プログラムを探す、リンクを生成する、リンクのコードを取得する)はClaudeがブラウザを操作して代行してくれました。
記事のHTMLに実際に反映
取得したリンクを、該当する記事の該当箇所に正しく差し込む作業も任せました。「近日公開」という仮表示になっていた箇所が、実際のリンクに置き換わりました。
本番サーバーへの反映と検証
ここで一度、Claude自身が「待った」をかけました。ブラウザの自動アップロード機能で試したところ、サイトのフォルダ構造が壊れる兆候に気づき、「このまま進めると本番サイトが壊れる可能性がある」と報告した上で、自動化を中断。結局この部分は手動でのアップロードに切り替え、反映後は実際に本番ページを開いてリンクが正しく機能しているかまで確認してもらいました。
この仕組みは、リユース事業のどこに使えるか
今回行ったのは「ファイルを見る」「メールを見る」「ブラウザを操作する」という3つの基本動作の組み合わせです。この3つは、そのままリユース事業の実務にも応用できます。
メール対応の下準備
問い合わせメールの内容を整理し、返信の下書きを作らせる。定型的なやり取り(発送状況の確認など)はテンプレート化して任せられます。
Excel・スプレッドシートの整理
古物台帳や在庫表の入力ミスをチェックさせる、複数シートの数字を突き合わせるといった、地味だが時間を取られる作業を任せられます。
サイトの更新・修正
今回のように、記事の追加や修正、リンク切れのチェックなど、HTMLの知識がなくても「こう直したい」を伝えるだけで反映できます。
共通しているのは、「何をしたいか」を日本語で具体的に伝えられれば、専門知識がなくても実務を進められるという点です。これはプログラミングを覚えることとは違います。指示の出し方さえ身につければ、この記事を読んでいる方も同じことができます。
もう一段先——自分専用のツールを作ってもらう
ここまで紹介したのは、Claudeの「Cowork」というプログラミング知識が不要な機能です。実はClaudeには、エンジニアが使う「Claude Code」という、より本格的にプログラムを組める機能もあります。難しく聞こえるかもしれませんが、古物商事業者にとっての意味は単純です。市販のツールにはない、自分の商売のやり方にぴったり合った専用の仕組みを、外注費をかけずに作ってもらえるということです。
複数販路の出品リスト表
メルカリ・ヤフオク・eBayなど、販路ごとにバラバラな出品状況を、1枚の表で一元管理する仕組みを作ってもらう。
台帳の入力チェック
仕入先・本人確認情報など、法令で必須の記載項目が抜けていないかを自動でチェックする仕組み。
仕入れ値と粗利益の自動計算
仕入れ値・手数料・送料を入れると、販路ごとの実質利益が自動で出てくる、自分専用の計算シート。
これらは既製の在庫管理ツールを契約しなくても、「こういう表が欲しい」と具体的に伝えるだけで、Claudeが実際に組み上げてくれる領域です。CoworkとClaude Codeの違いは、大まかに言えば次のとおりです。
| Cowork | Claude Code | |
|---|---|---|
| 向いている人 | プログラミング未経験者 | ある程度、要件を伝えられる人・エンジニア |
| できること | ファイル整理、メール確認、Web操作、書類作成の代行 | 専用ツール・自動化の仕組みそのものを一から構築 |
| 今回の記事での位置づけ | 実際に使った機能 | 「さらに踏み込むとここまでできる」という選択肢 |
いきなりClaude Codeまで使いこなす必要はありません。まずはCoworkで「任せられる作業を任せる」ことに慣れてから、必要になったタイミングで「こんな仕組みは作れないか」と相談してみる、という順番で十分です。
他のアプリともつながる(MCP・API連携)
Claudeは単体で完結するのではなく、「MCP(Model Context Protocol)」という仕組みで、外部のアプリと直接つながります。同じ作業を毎回手作業で繰り返すのは、実はもう時間の無駄かもしれません。
SNSへの自動投稿
新しい記事や出品を、X(旧Twitter)などへ自動で告知する仕組みも組めます。
メール・カレンダー連携
Gmailの確認や予定の登録なども、Claudeから直接操作できます。
お使いのソフトともつなげる
すでに使っている会計・在庫ソフトがあれば、それと連携させる形も相談できます。
難しい設定を自分で組む必要はありません。「これと連携したい」と伝えるところから始められます。
始めるハードルは高くありません
Claudeは無料で登録でき、まずは通常のチャットとして話しかけるところから始められます。ファイルを扱ったり、ブラウザを操作したりする機能(Cowork)は、必要になった段階で試す形で十分です。最初から完璧な使い方を目指す必要はなく、「この作業、任せられないかな」と思ったら聞いてみる、という付き合い方が現実的です。
仕入れ・翻訳など実務での具体的な使い方は
出品文の作成、海外向けの翻訳、在庫の値付け補助など、リユース事業の実務に絞った使い方はAIツールの活用ガイドで詳しく紹介しています。