最終更新:2026-07-14
古物商許可を調べている方の多くは、その先に「副業として稼ぎたい」「いずれ独立したい」という目的を持っています。ところが、ネット上の情報は許可の取り方で終わっているものがほとんどです。ここでは許可取得を含めた事業全体の地図を、6つのフェーズで示します。
フェーズ1:扱う品目を決める(最重要)
最初にして最大の意思決定です。「なんでも売る」は最も失敗しやすい選択です。品目を絞ると、相場観・真贋の判断・梱包ノウハウ・リピーターが積み上がります。判断軸は4つ。
| 軸 | 見るポイント |
|---|---|
| 単価 | 低単価は数を売る必要があり、作業時間が利益を食う。1点あたり粗利3,000円以上を目安に |
| 回転 | 売れるまでの日数。在庫は現金が寝ている状態です |
| 参入障壁 | 知識が必要な品目ほど競合は少ない(カメラ、楽器、工具、専門書など) |
| 物理サイズ | 大型家具は送料と保管場所が利益を消します。最初は小さく軽いものが有利 |
すでに詳しいジャンルがあるなら、迷わずそこから始めてください。相場観は最強の参入障壁です。
フェーズ2:古物商許可を取る(約2か月)
品目が決まってから申請すると、申請書の「取扱品目」で迷いません。書類集めに2〜3週間、審査に約40営業日。仕入れを始めたい時期の3か月前には動き出しましょう。
この待ち時間は無駄ではありません。この2か月で、次のフェーズ3をひたすらやってください。
フェーズ3:相場をリサーチする(許可待ちの間に)
ここが実質的な事業の仕込み期間です。やることは1つ、「売れた価格」を集めること。出品中の価格ではありません、売れた価格です。
- メルカリの「売り切れ」表示で、実際の成約価格を100件単位で記録する
- ヤフオクの落札相場を見る
- スプレッドシートに「品名・型番・状態・売れた価格・売れるまでの日数」を蓄積する
これを2か月続けると、「この型番はいくらなら確実に売れる」という感覚が身につきます。仕入れの判断はここで決まります。
フェーズ4:仕入れルートを開拓する
最初はフリマアプリやリサイクルショップからの小口仕入れで十分です。慣れてきたら古物市場(業者間オークション)に足を運ぶと、仕入れ単価が一段下がります。
フェーズ5:販路を選び、育てる
最初は集客を持っているプラットフォーム(メルカリ・ヤフオク)で回すのが正解です。自社ECは、リピーターが見えてきてからで遅くありません。
フェーズ6:数字を管理する
開業届、確定申告、そして1点ごとの粗利管理。古物台帳の記録義務があるので、どうせ記録は取ります。ならば同じ表に仕入値・売値・手数料・送料も入れて、台帳と会計と利益管理を1本にまとめてしまいましょう。