最終更新:2026-07-14
「車が好き」を仕事にする、という発想
中古車・中古バイク販売を始めたい人の多くは、車やバイクそのものへの関心が先にあり、それを仕事にする手段として古物商許可にたどり着きます。この業態は、古着やブランド品と違って、扱う商品自体に固有のルール(車検、名義変更、整備)が絡むため、古物商許可だけを取れば完結する話ではない点に注意が必要です。
該当する区分
| 取扱品目 | 該当する区分 | 備考 |
|---|---|---|
| 中古自動車・自動車部品 | 自動車 | 車両本体だけでなく、パーツ単体の売買もこの区分に含まれる |
| 中古バイク・原付 | 自動二輪車及び原動機付自転車 | 自動車とは別区分。両方扱うなら両方の申請が必要 |
| 中古自転車 | 自転車類 | 電動アシスト自転車も含む |
他の許可・業態との違いを整理する
中古車販売は、隣接する業態と混同されやすいので、開業前に線引きを整理しておくと後の手戻りを防げます。
- 解体業との違い:中古車を「販売」するだけなら古物商許可の範囲ですが、事故車・廃車を解体・部品取りして販売する場合は、別途「解体業」の許可(自動車リサイクル法に基づく登録)が必要になるケースがあります。
- 金属くず商との違い:車両をスクラップ(金属くず)として売買する場合は、都道府県によっては金属くず商の届出・許可が別途必要です。「中古車として売る」のか「金属として売る」のかで扱いが変わります。
- 整備・修理を伴う場合:車検整備や分解整備を行うなら、古物商許可とは別に「認証工場」等の指定を受ける必要があります。販売専業か、整備も手がけるかで必要な許可の組み合わせが変わります。
この「複数の許認可が絡む」という点こそ、一般的な古物商解説サイトでは手薄になりがちな部分です。始める業態の範囲(販売のみか、整備・解体まで含むか)を最初に決めておくことが、許可取得の手戻りを防ぎます。
仕入れルート:オートオークションという別の市場
中古車・バイクの仕入れは、一般的な古物市場とは別に、USSをはじめとする業者専用のオートオークションが主戦場になります。個人がいきなり入場できるものではなく、古物商許可を取得したうえで、オークション会員としての審査を通る必要があります。仕入れの考え方全体は古物市場を使った仕入れ戦略、業種別の市場特性は業種別・専門古物市場ガイドで扱っているので、あわせて確認してください。
実店舗が前提になりやすい業態
中古車・バイクは商品自体が大きく、保管場所(車両置き場)が必須になるため、他の業態に比べて完全な無店舗・自宅開業がしにくいという特徴があります。展示場所・保管場所の確保にどれだけ固定費がかかるかを、開業前に具体的な数字で見積もっておく必要があります。この判断軸は実店舗 vs 無店舗で整理しています。
資金計画は早めに
車両1台あたりの仕入れ単価が古着やブランド品より一桁大きいため、運転資金(仕入れ資金)の設計が事業の生命線になります。資金計画と融資と補助金の使い分けをあわせて確認し、仕入れに投じられる資金の上限を先に決めてから、扱う価格帯を決めることをおすすめします。